Malaysia International Dragon Boat Festival 〜大会編〜

22人艇の250メートル、12艇の250メートルの2カテゴリーで参加してきました。

主な参加チームとしてはシンガポール代表チームをはじめオランダやオーストラリアのク

ラブチーム、現地の強豪クラブチームでした。

マレーシアは雨期で、初日はかなりの雷雨でしたが2日目以降は天候にも恵まれました。

気温は最高気温が30度を超えていましたが、会場はスタンドに屋根が張りめぐらされて

おり、少し風もあったので過ごしやすかったです。日差しを浴びると日本の真夏と変わら

ず体力の消耗が激しかったと思います。


我々が参加したのは計2日間。初日は練習とエキシビジョンマッチのみで、2日目から大会

に参加しました。エキシビジョンマッチではマレーシアの首相も現地に観戦に来られ、国

を挙げての大会であることが感じられました。エキシビジョンマッチではシンガポール

ームにコンマ差で勝利し1着。2位以下はかなり離れていました。広州アジア大会ではシン

ガポールチームにもっと差をあけていたため、このコンマ差には正直驚きました。


2日目、12人艇と22人艇のレースがあり、すべて決勝まで残ったので1日で5レース漕ぐこ

ことになりました。現地のクラブチームもなかなか強く、おそらく日本の大会に出ても

間違いなく2位に入る力は十分あります。ただ最大の敵はシンガポール代表でした。12人

艇では決勝に進むまでの予選・準決勝とタイムで我々を上回っていました。アジア大会

時のメンバーとは大幅に入れ替わっており、二十歳前後の若い世代となっていました。体

つきも依然のメンバーと比較しても著名に大きくなっていたように思います。他国は結構

カヌー軍団が多いですが、体型的に彼らにもそんな印象を抱きました。決勝ではスタート

からずっと横並びでかなり競りましたが、最後はわずか数十センチ我々がリードし1着。

12人艇で金を獲得しました。2位、3位はシンガポールの艇でした。



22人艇は予選と決勝の2レースのみです。予選は相手にも恵まれ競ることなく55秒台で1着

ゴール。決勝に駒を進めました。迎えた決勝の相手はやはりシンガポールチーム。12人艇

のレース同様にずっと競り合いました。250メートルというスプリントレースの中に、珍

しくかけ引きがありましたがコンマ差で負け。2着に終わり銀。3位や4位のチームがどの

くらい離れていたか詳しく分かりませんが、日本のトップチームよりもレベルは上でし

た。マレーシアクラブチームのレベルの高さも感じました。


各国のナショナルチームレベルと戦うには我々ももう一皮むける必要があります。それはチームとしてもそうですし、個人としての競技力アップも問われます。でないと、世界から置いていかれるような印象を受けました。なかなか国内では経験できないようなレースをさせてもらい、精神面でもいい刺激となりました。更に1ランク上を目指すために、非常に有意義な大会であったと思います。チーム・個人として新たな目標を持ち、更に進化した姿を見せられるよう頑張っていきたいと思います。