長崎ペーロンを終えて

遠く長崎まで選手や関係者の皆さんお疲れ様でした。また、はるばる相生から応援に来てくださった方々、現地で応援して下さった方、一緒に戦ってくれた各チームや関係者の方々ありがとうございました。


結果は失格であり結果残せず長崎を去りましたが色んな意味でとても思い出深い大会になったと思います。


31日の昼めし。寿司“天領”さんにてご馳走をたらふくいただきました。

店に着くと、どデカイ横断幕が!さすがに驚かされましたよ。手厚い歓迎がアウェイ感を一気に吹き飛ばしてくれました。長崎名物はちゃんぽんやカステラだけとちゃいますな。温かい人が長崎にもたくさんいます。寿司サイコー。練習後とあって体は疲れきっていましたが、超大量の寿司達でしっかりエネルギー補給できました。何もかもが美味かったっす。チームメートの○山クン。忙しい中色々と段取りありがとう。長崎の方も是非寿司を食べる際は“天領”へ。



大会当日の1日。色んな思いを胸に開会式→パレードへ。パレードは出場するすべてのチームが艇を並べて300メートルを駆け抜けます。ちなみに艇は地元の方々が準備して下さりました。艇の側面にチーム名がステッカーで貼ってあります。パレードでは訳も分からずとりあえず並べさせてもらいました。そしてスタートの旗が振り下ろされると気が付けば先頭に。長崎港での初漕ぎだったので皆楽しそうに笑いながら漕いでましたが全艇並べるとやはり楽しさも何倍になりますよね。



その後初戦を迎えます。相生ペーロンと違うのはまず距離。相生が900メートルに対して長崎は1150メートル。相生はターン2回ですが、長崎は1回。そのターンもあまり旋回で大回りしてしまうと失格になります。スタートの合図の相生は放送で合図してくれますが長崎は審判艇上にいるスターターが旗を振り下ろす形式です。色んな部分で相生と違うので外から来るチームは毎回大変だと思います。


初戦、違うレーンには優勝候補NO.1と称される野母崎チームがいました。だから余計にこのレースで実力差が分かるわけです。スタートしてすぐに先頭へ。そしてどんどん相手が離れていきます。当初うちのチームは波が懸念されていましたが、漕いだ感覚では全く問題なし。しぶきが目に沁みる程度で、日頃から漕ぎこんでいる分塩水の痛みで目をつむってもしっかり漕げました。しかし他チームのフライング判定で再スタート。これが長崎の洗礼か。再びスタート位置に着け、再スタート。やはりスタートから抜け出しぶっちぎりでターンへ。ががが、ターンうまく回れず失格に。とりあえずゴールまで漕ぎ続けて、幻の予選1位。失格のため敗者復活戦へ。1レース目を終え、キャッチ感覚も普段と変わりないし、スタミナ面でも思ったより全然楽だったのでかなり皆手ごたえを感じていたと思います。




敗者復活レースまではほとんど時間がなくて体を整えるのに難しかったけれどそこは皆さすがの適応力。そういや2008年ペナンでのレースは朝8時半からレースして、次のレースが夕方なんてこともありましたな。それもそれで大変だったのをふと思い出しました。敗者復活戦でもフライングで再スタートになりましたが、再レースで超安全ターンが成功して問題なく1位通過。準決勝へ。




そして問題の準決勝。さすがに準決勝となるとそれなりに強いチーム達が集結します。それが逆に楽しみを倍増してくれます。レース前からかなり楽しんでいた管理人でした。うちのチームは4レーンからのスタート。スタート直後から早くもぶっちぎり、2位以下を大きく突き放してターンへ。しかしターン直前から艇内の様子がおかしい。でも何が起こっているのはよく分からずそのままターンへ。ターンをこれまた超安全に回り、ゴールへ向かうと自分達がターンしたブイを後ろから来た他のチームが回ろうとしているじゃありませんか。訳が分からない。その瞬間、他のチームのブイを回ってしまっている現実に気付きました。やってしまった。初戦同様、幻の1位でゴール。当然失格になり磯風の長崎大会は終わりました。トホホ・・・



ちなみに決勝は深堀 戸泊チームが接線を制して優勝。優勝候補の野母崎チームは3位だったみたいです。ちなみに大会中の最速タイムはうちが記録した4分55秒。皮肉なもんです。





大会終了後、何チームかがうちの練習や漕ぎ方についてわざわざ聞きにこられていました。速さを追求する者のプライドを捨てた行動でありますがそういった追求の姿勢が速くそして強くなるためには必要なんですよね。自分も日頃から意識しています。来年の長崎はまた更に各チーム速くなっているんでしょうね。中には相生で一緒に練習させて欲しいとまで言われていたチームもありました。さすがにビックリ。ただ個人的にはフォームをチームに取り込むよりもキャッチ精度を向上させた方が手っ取り早いと思います。フォームだけを真似しても決してそう速くはならないような・・・キャッチさえしていれば同じフォームでも十分速くなると思う管理人です。



濃い2日間でしたが、熱く、温かい長崎人とペーロンに触れられていい刺激・勉強になりました。ありがとう長崎。